昨日、富士山に登ったのは膝の様子を確認する他にもう1つの目的があった。それは10月17日からヒマラヤトレッキングに向けて高地順応をするためである。
去年、久しぶりに富士山に登ったら軽い頭痛と吐き気がして歩くのが苦しかった。今まで10回以上富士山に登っているが高山病の症状が出たのは初めてである。富士山より高いスイスのクライン・マッタホルン展望台(3883m)やフランスのエギュイーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)でも高山病の気配は全く感じられなかっただけに年のせいかとショックであった。今回予定のヒマラヤトレッキングでは4200mまで歩くつもりでいる。
先日、エベレストに2回登った井本重喜さんとお話しする機会があり高山病対策を聞いてみた。呼吸は腹式呼吸をしながら歩く事、休憩時には口すぼめ呼吸を10回前後すること、水分を充分に取る事の3点を勧められた。口すぼめ呼吸とは目の前にロウソクの火があると思いながら火を消すつもりで一気に口をすぼめて息を全部吐き出し、その後、鼻から息を吸うことである。これにより肺で血液に酸素を多く送り込むことができるとのことである。
腹式呼吸をすると口から息を吐き出すために息とともに水分が体の外に出て行ってしまうので充分すぎるほど水分を補給する必要がある。
この注意点を実行し高山病対策になるか実証するために富士山に登ったのである。
腹式呼吸は意識していないと続かない。山頂近くで空気が薄くなると自然に金魚のように口をパクパクしているのに気が付き慌てて腹式呼吸に戻す。休憩毎に口すぼめ呼吸を10回繰り返した。その効果か今回は高山病の症状が出なかった。
水分を充分に補給するようにとのことで500ccのイオン飲料水1本と350ccの御茶を今回、飲み干した。私は真夏の暑い山登りでも300cc程度しか水を飲まないので日頃の倍以上飲んだ事になる。当然、トイレに行きたくなる。しかし富士宮口では六合目の山小屋しか開いておらずトイレがない。六合目に下るまで我慢できそうもなく、悪いとは思いながら人の見当たらないところで放出させてもらった。ちなみに六合目のトイレはバイオ式で200円の有料である。有料であることは一向に構わないが途中の八合目付近でシーズン以外でも別棟のトイレを開放してほしいと思う。
また、今回は高地順応訓練と考え、ただ頂上を往復するだけでなく山頂に出来るだけ長時間、滞在することにした。そのため今まで2回しか歩いていないお鉢巡りを25年振りにしてみた。昔は剣ケ峰、白山岳、久須志岳、大日岳、伊豆岳などのお鉢の周りのピークを歩いたが今は火口原の中を歩くようになっていた。確かに、剣ケ峰の横の大沢崩れの源頭が頂上まで上がってきていて非常に危険な状態だったのでお鉢の尾根歩きは立ち入り禁止されても仕方がないかもしれない。結局、山頂に2時間滞在して下山をした。この登山がヒマラヤトレッキングに活かされる事を願っている。
富士山・・・高山病対策
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