斜里岳は沢コース、尾根コースともに楽しめ、更に頂上からの展望も最高であった。
トムラウシ下山後、再び釧路に戻り泊まる。翌日は釧路湿原、丹頂鶴の里を見学して阿寒に向かう。1965年に雄阿寒岳に登ったが最高峰の雌阿寒岳には登っていなかったので雌阿寒温泉登山口から往復する。雌阿寒岳登山道から見たオンネトーが綺麗な色をしていたので下山後、車で回り見学する。その後、摩周湖経由で斜里に向かう。霧の摩周湖と言われるが私が行くといつも快晴である。この日も晴れていて摩周湖展望台からは登ってきた雌阿寒岳の阿寒3岳が見える。摩周湖越に独立峰の斜里岳が形良く見えていた。
斜里温泉の湯元館に泊まる。つぶれそうな旅館で布団は湿っており、浴衣はほころび、部屋のテレビは故障し、風呂も薄暗く汚れている。しかし泉質と食事は非常に良かった。
2食付5500円で温泉付きだから文句は言えない。ニュースで北海道は11月中旬並みの寒波で平地でも氷点下になった所が多かったと伝えていた。
翌朝、斜里駅前のこの付近で1軒だけというコンビニで昼食用の食料を買い、登山口の清岳荘に向かう。駐車場は満杯で林道路肩にかなり手前から駐車している。その1番、後方に駐車して出発。
下2段まで1ノ沢を数回、渡渉するが水量が少ないため登山靴で飛び石伝いに行き来できる。下2段上の水場は評判通り旨い水であった。ここから旧道の沢沿いの道を行くが8個の滝が連続している。しかし沢登りするほどでなく滝の飛沫がかかりそうなすぐ横にしっかりした道があるので問題は無い。羽衣の滝、万丈の滝、七重の滝などは見応えがある。
しかし上部の滝は一昨日の雪が氷っていて滑りやすく危険な状態で年輩の人、女性グループがかなり苦労していた。
上2段から上は雪がかなり残っていて滑りやすい。しかし樹林帯から抜けて明るい登りとなり馬の背までの急登もそれほど苦にならなかった。山頂からは快晴の中、大パノラマが展開していた。知床半島が伸び羅臼岳は白くなっている。左にオホーツク海、右に太平洋、そして国後島が目の前に大きく浮かんでいる。野付半島の形状もはっきりと判る。遠くに雪の被った大雪山系、近くに阿寒3岳、摩周湖、屈斜路湖と広がっている。36年前に羅臼岳で今日と同じ展望を見た感激を想い出した。
帰りは上2段から新道の熊見峠経由で下る。熊見峠までの尾根はハイ松の明るい尾根で鼻歌の1ツも歌いたくなるような楽しい道である。峠から下2段までの下りはいささか長くてうんざりする。斜里岳は沢の美しさ、明るい尾根歩き、山頂からの展望と山の良さを全て持っているような良い山で好きになった。
中標津空港に向かう途中、摩周湖から湧き出していると言う神秘的な神ノ子池を見学、更に表の展望台と少し違った摩周湖が見られる裏摩周湖展望台に立ち寄る。空港に向かう道は本当に真っ直ぐな道で通行車両もほとんどないためついつい100Km前後で走ってしまう。途中に開陽台の案内があり寄り道をする。私は開陽台を知らなかったが北海道らしい広い場所で地平線が330°見回せ、地球が丸い事が実感できる場所であった。
米国同時テロが約2週間前に発生した影響で空港では手荷物検査が非常に厳しく実施されていた。
私と百名山 95.斜里岳(2001年9月23日)
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