防寒具は充分に準備していたが9月の連休に吹雪かれてルートを見失い、一時はヤバイと感じたトムラウシであった。
残る百名山は北海道が5座、九州が2座になった。北海道を2回に分けて最初はトムラウシと斜里岳プラス雌阿寒岳を登る事にした。羽田発8:50で釧路空港に向かうが羽田で乗客の一人が乗ってこないためその人の荷物を下ろすのに時間がかかり30分遅れて出発となる。
釧路空港でレンタカーを借りてトムラウシ温泉までの260Kmをカーナビに従って走る。ナビの所要時間は6時間30分であったが一般道でもほとんどの車が時速80から100Kmで走っており4時間弱で着いてしまった。北海道も高速道路が出来つつあるがこれならば高速は不要のように思えた。
トムラウシ温泉の国民宿舎東大雪荘に泊まるが新しい建物で気持ちよく、露天風呂も川縁にあり周りが少し紅葉していてなかなか風情があり楽しめた。
登山道は東大雪荘の横から始まっているが1時間30分程度の短縮ができる林道終点まで車で20分上がる。駐車場には既に2台停まっていた。最初は小雨だったので傘をさして歩き始めたが雨足が激しくなってきて雨具を着用する。カムイ天上付近はかなり紅葉が進んでいてまだ余裕があるので雨の中の紅葉の風情を楽しみながら歩く。コマドリ沢から前トム平付近までが紅葉の盛りであった。
前トム平で休憩してパンを食べていたら雨が雪に変わる。寒くて身体が震える。あわてて半袖のTシャツの上に長袖シャツを着るが手がかじかんでボタンを上手く閉められないほどであった。濡れた軍手が凍ってゴワゴワして手が動かない。歩けば温かくなると思い歩き出す。昨日の初雪の上に新雪が積もり始めているがまだ道ははっきりとしている。トムラウシ公園からは本格的な風雪となるが先行パーティの踏み跡があり楽であった。しかしすぐに先行の単独者が引き返してくる。ついで2人パーティも引き返してしまったので私一人になってしまった。南沼分岐まではトレースが無くてもルートは明確なのでそのまま進む。分岐から頂上までの石コロの斜面はほとんど雪で隠れそうになっている赤ペンキの印しを慎重に探しながらゆっくりとルートを確認して進む。頂上に着き、急いでビデオ撮影するが風が強く顔や手が痛い。直ぐに来た道を引き返すが3〜5分前の私の踏み跡も雪で消えて、赤ペンキの印しも完全に隠れてしまっている。視界はまだ100m位あったので登った時の記憶と勘に頼りながら南沼分岐まで吹雪の中、戻る事ができた。ここまでくれば道も判り易いので一安心とホットする。しかしトムラウシ公園から前トム平の間の巨岩の間のルートは全く判らなくなっていた。途中、ルートを2回、外してしまう。登ってきた時の感じと違うのだ。やばい。遭難の文字が頭をよぎる。とにかく落ち着こうと地形図を吹雪の中、出してルートは左側の端に有ることを確認し、方向転換しながらかろうじて前トム平に戻る事ができた。ここまで来たら風雪は相変わらずだが視界が効くようになってきた。コマドリ沢まで下ればもう迷う事はない。無事に駐車場まで戻ったときは雪も止んでいた。翌日、新聞で確認したところ、この日は秋雨前線の通過で北海道は記録的な寒さだったとのことであった。
私と百名山 94.トムラウシ(2001年9月21日)
コメント
トラックバック
次のURLをこのアイテムのトラックバックに使ってください。トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。
もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.















