水戸黄門と言えば助さん、格さんを従えて悪代官や悪徳商人を懲らしめるあの髭のおじいさんというイメージしか湧きませんから悪人だったと言われてもにわかには信じられない気がしました。
しかし、いつも考えることで「事実(あるいは真実)は一つなのに評価は複数」というケースの典型みたいに思えたので読んでみたのです。
中身は水戸黄門の悪政によって領民がいかに苦しめられたかという事が書かれていますが、なかなか考えさせられる本です。
私たちは水戸黄門というとテレビや映画の主人公としての人格、人柄のイメージをすでに持っていますから悪代官をやっつけて弱いお百姓さんや職人を助ける人だったと考えてしまいがちですが、この本の著者だって色々な史料に基づいて事実を書いていると思われます。
すると、テレビの黄門様も間違いなく黄門様だし、この本の黄門様も事実どおりの黄門様だということになりそうです。
同じ人物を描くのでも前から見て描くのと後ろから見て描くのでは異なる人物になりかねないということなのでしょうね。
やはり、自分の目で見て耳で聞いて手で触った事以外の情報は鵜呑みに信用してしまわない方が良いのかも知れませんね。















