葛の花 踏みしだかれて色あたらし この山道を行きし人あり
釈 超空(折口 信夫)
葛がマントを形成して山裾を覆っている。日本の山野で葛ほど強い植物はないのではなかろうかと思っていたら、近年問題になっているアレチウリはその葛を駆逐するほど強い有害帰化植物だと言う。
確かにこのところの犀川周辺のアレチウリの繁茂は凄まじいが、葛だって負けてはいない。
葛の葉のマントは日本中の山野の裾を覆って健在である。
恋しくば たづね来て見よ いづみなる 信田の森のうらみ葛の葉
秋の風に翻されて葛の葉がひらひらと裏を見せる。裏見と恨みをかけた歌舞伎の『葛の葉〜キツネの子別れ』の中で、母狐が書き残して去った歌
東山丘陵は八坂村(現大町市)の唐花見湿原から池田町の大峰山につながり、継子落としを経て安曇野市の押野山まで連なる。
森くらより南にあって標高も低いのに、大峰山のクサギは今が盛りだった。5つの花弁のつけ根にある壷から長い蘂がニュウっと突き出しているのがユニークだ、
変化に富むアジサイの花色だが、何とこれは花が緑色!
草薮の中に赤い実が見えた。カラスウリにしては早すぎると思って近寄って見るとハマナスだった。
鷹狩山から大峰山まで、東山丘陵に様々な秋を見た













