8月16日5:00,車の窓が開いていて降り込む糠雨で目覚める。全天が雲に覆われ、上空は明るいものの谷川岳本峰方向に黒く厚く重い雲があり空は重い。
空っぽの駐車ビルに1台の車が吸い込まれ、続いてもう1台の車が来て我々の隣に停まる。降りてきた男性は空を見上げながら判断しかねて動かず、ビルの中から出てきた男女も天候判断に苦しんでいる様子。さらに2台,3台と来る車もみな逡巡して入り口付近に留まる。新潟から来た3人連れの一家に聞くと新潟は土砂降りで三国トンネルを抜けてやっと雨が上がったと言う。所沢からの車に南側の様子を聞くと赤城山もガスの中だったとのことで、雨の無い山への移動の案もこれで消え、とりあえず朝食を食べて様子を見ながらの時間待ちを決め込む。
時折東側の雲が切れて青空がのぞくが、山側は相変わらず厚い雲の中。それでも幾分空全体が明るくなり雨は落ちなくなり、6:30頃からボツボツと動き始める人が出てきて我々も前進を決めて身支度を整え、駅に向かう。天候が悪いので西黒尾根からの下山を計画を捨て、400円安くなる往復券を買う。
7:05,ロープウエイに乗り10分で天神平着。7:20より歩き始める。ガスで視界は100mほど。
天神平の駅を降りると目の前に天神山に向かうリフトがあり、登山道はそのリフト駅の下を廻ってその先から北西方向に伸びているのだが、谷川岳へのルートはこちらですと言うことを示す標識がなく、この日にようにガスで視界がないとどちらに向けて登ればいいのか分からないので、ついつい目の前にあるリフトに乗ってしまいそうになる。
もちろん地図で調べはしたが、最初の1歩を踏み出すための標識が無いと言うのは初めて来る人に対してあまりに不親切で、実際,新潟から来た一家は私達より先に出発したにもかかわらず、リフトに乗って天神山を経由したために私達より後に熊穴沢の避難小屋にやってきた。他にもそう言う人がかなりいたようだった。
天神平の登山路周辺は一面,ヨツバヒヨドリの花に覆われており、中にヤマアジサイやノリウツギ(?)等の初夏の花が見られる一方,オオカメノキの実が赤く色づいて秋の気配を漂わせている。
途中で天神山・峠方面への道を左に、またロープウエイの下を通って下る道を右に分け、木道混じりの道をゆったり歩いて8:07熊穴沢避難小屋に着く。避難小屋は小さいながら堅牢なつくりで中には腰かける部分があって緊急時には充分ビバークできる頼もしい存在に思えた。
新潟の一家が追いついてきて『あれッ?』と言う顔をしたので訳を説明すると、『400円も余分に払ってしまった・・!』と言った。もとより、自分で調べないのが悪いのだが、そう言う風に仕向けてあることも確かだ。
8:27発。ここから先は岩場混じりの尾根となり、急登もあってロープや鎖場の連続となるが、スタンスもホールドもしっかりしていて必要の無いもの。ただ、蛇紋岩の岩場で滑りやすいので下りの場合は慎重を要する。
足元に文字通り赤い実のアカモノ。稀にその可憐な花も見られる。ふわっとした頼りないはかない食感だが、その実を口にして渇きを癒しながら歩いたこともある。
岩場の急登を抜けて格好な見晴台となる大岩で休む。天狗のたまり場と名づけられた大岩からは晴れていればトマの耳が見えると思われたが、まだガスに覆われていた。
雨はすっかり上がり、ガスもゆっくりと後退して少しまわりが明るくなってきた。
タイム;8月15日〜17日,谷川岳頂上往復,および平標山〜三国峠トレッキング。参加者3名。
安曇野スワンガーデン発21:35。R254⇒東部湯の丸IC⇒上信越道⇒関越自動車道⇒水上IC16日0:30⇒谷川岳ロープウエイP1:05,5:00まで仮眠。
ロープウエイ駅7:05⇒7:15天神平7:20⇒8:07熊穴沢小屋8:27⇒8:57天狗溜まり場9:07⇒













