ちょっと見た目は お世辞にもステキとはいえないけれど、この不恰好な包丁が ちがこさんは お気に入りである。
すえたろうさんの包丁は ちがこさんの お祖母ちゃんがまだ家事をしていた時からの代々の物。
っていっても 同じ物を代々で使っているわけじゃないよ。
そう、お祖母ちゃんの、ちせこさんの、そして ちがこさんのとそれぞれ違う物だよぉ。
見た目もイマイチだけど 重量が問題・・・
どのくらい重いかっていうと か・な・り・・・(はぁぁぁ。)
だから長時間使うと手が やたらと疲れちゃうのよ この包丁・・・
切れ味は?
う〜ん、研いでもらった時は バツグン!!
時間が経つと 単なる鉄の塊になる。(うへ。。。)
だからさぁ〜、時々 すえたろうさんに研いでもらわなくっちゃね♪(そう、そう・・・)
今朝も リンゴを切ろうとした拍子、
「いたぁー・・・」
ちがこさんは見事に 指を負傷・・・
切れ味の悪くなった包丁で無理やり切ろうとしたから・・・
さっそく すえたろうさん お仕事開始。
すえたろうさんちの 縁側の入り口の サッシに ちょこんと腰をおろし、すえたろうさんが 庭の水道場で 年期の入った砥石を使う姿を後ろから眺める ちがこさん。
『すえたろうさんも 随分年をとっちゃったなぁ・・・』
昔より ずっと小さくなった すえたろうさんの後姿は ちょっと淋しいような気がする。
若き日の すえたろうさんは ひとしさんとよく似てる。(うん、うん。)
どこが似ているのかっていうと、黙って大人しい所とか、包み込んでくれる温かい所とか・・・
だから大好き すえたろうさん&ひとしさん^^♪
うげぇーっ!!
って ひとしさんも年をとったら すえたろうさんみたいになっちゃうのぉ?(あんま想像したくない ちがこさんでした。)
すみません、本筋から反れました。
研ぎ終わった包丁は ピッカピカになった。(やったぁ! やったぁ!これで安心!!)
すえたろうさんは ちがこさんに言ったよ。
「切れない包丁で手を負傷するんだから あんたの手は 豆腐みたいだなぁ・・・」
やさしく笑った すえたろうさんの お顔は昔よりずっと シワの数が増えていた。
はい・・・
その通りです・・・(包丁をもたせてもらえないほど 箱入りに育てていただきましたからねぇ・・・ははは。。。)
ちがこさん、さっそく自宅に帰ると 研ぎたての包丁で野菜を切ってみた。
う〜ん、よく切れる♪ 切れ味バツグン!!
さっすが すえたろうさん!!(よっしゃ合格!!)
ちがこさん、主婦歴20年、包丁も二十歳。(りっぱ!)
それにしても 長いことつかってるねぇ〜・・・
でも ぜ〜んぜん飽きないよ。
すえたろうさんの包丁は 愛のこもった手作り だからね♪
















