現在別府市の山間で湿原再生活動が行われています。
県主導で2年間に始まった「猪の瀬戸湿原再生プロジェクト」です。
私もボランティアの一人としてこの活動に参加しています。
これが私のもう一つのボランティア活動です。
この湿原は鶴見・由布・水口の3つの山に囲まれ、由布川の源流域に当たる中間湿原で、大部分は阿蘇くじゅう国立公園第1種特別地域に指定されています
以前はよく手入れされ、草刈りや野焼きなども行われて美しい景観を作っていましたが、その後長く放置され、またゴミも多く投棄されて、荒廃しています。
その上昨年まで2年繰り返された豪雨による土石流入のため、中央部は無残にも土石の堆積地となってしまいました。
県主導の再生活動も最終の3年目に入ったのを機に、その活動を継承発展させるべく、私たちはボランティア組織を立ち上げました。名づけて、「猪の瀬戸湿原保全の会」です。なぜ「再生」ではなく「保全」としたかと言いますと、将来を見据え、めでたく再生後も保全活動を続けていこうという決意の表れです。また何事も「建設」よりも「保持」が困難なことは歴史の教えるところです。
まだまだ人手が必要ですので、お近くの方で自然保護に関心と熱意のある方はぜひ参加してください。お問い合わせ、申し込み先は次の通りです。
大分県企画振興部景観自然室 工藤、
電話 097-506-2122、
メールアドレス kudo-hiroyuki3@pref.oita.lg.jp
現在月1回定例活動を行っています。植生調査、まだ試験の段階ですが、試験区を設けて草刈りや野焼き、それから清掃活動、外来植物の防除などです。
県道などの道路に隣接しているため 、不法投棄が後を絶ちません。車のタイヤ・車の内装品・電化製品・空き缶や空きビン・農業用のビニール袋、おまけに事故で転落して放置された車まであります。この国の国民のモラルの低下が嘆かれます。
外来植物で最も厄介なものはイタチハギです。道路の路肩の強化のために植えられたようですが、種子を通して湿原に広がっています。種子のない時期の今のうちに防除しなければなりませんが、厄介だというのは、根こそぎ引き抜かなければならないことです。
根が残るとそこから芽を出してきます。野焼きをしても他の植物に先立って、根から芽を出すものと思われます。根こそぎにすると言っても、なかなか強固なものです。深く広く根ざしていますので、人力では限界があります。
何か良い方法をご存知の方はいらっしゃいませんか。防除の方法をお教えいただければありがたいです。
また先月末に地権者が変わりましたが、外資系の新しい地権者は私たちのボランティア活動を認めてくれました。ありがたいことです。地権者が禁止すれば私たちは活動できないのです。これからもご理解が得られるように一同有意義な活動を続けていきたいと思っています。
まだ猪の瀬戸には放置されヨシに覆われた広大な地域があります。ただ心配なのは水環境です。毎年大雨で土石流入が続けば、中央の地盤が上がり乾燥して草原化・さらに森林化してしまいます。自然に任せるべきか、水流を人為的に変えたり、文化としての野焼きを実行したりして自然に手を加えるのがいいのか、熟慮を要するところです。
最近の気候の変化による自然環境の変化はここだけの問題ではありません。たぶん地球温暖化による変化なのでしょう。であれば、それに対して適切な人為的支援を自然に加えるのは意味のあることだと思います。
昨年秋、湿原の現状と行く末に思いをめぐらせている時、次のような詩が浮かんでまいりました。
同時にメロディーも浮かんできました。
ハ短調の荘重な出だしに始まり、変ホ長調の明るい後半にジャンプします。
4回繰り返して、もう一度前半に戻って終わりです。
もとより私には詩や音楽の特別な素養などありません。
きっと猪の瀬戸の神が贈ってくれたものに違いありません。
名づけて「猪の瀬戸湿原讃歌」としました。
1. 雲は流れる鶴見やま 風はささやく日向峰
水の流れにはぐくまれ 可憐な花の咲くところ
2. 日差しさわやか猪の瀬戸の ヨシの茂れる湿原に
野ウサギ遊び鳥は群れ 小鹿も出でて駆け回る
3. 自然の猛威襲い来て 賽の河原と化するとも
再び強くよみがえる 希望の明日待ち望む
4. 時はめぐりて湿原に 平和の朝が訪れる
蝶は舞い出で鳥歌い 花は微笑み人めでる
* 時はめぐりて湿原に 平和の朝が訪れる
楽譜を添付しておきます。
願わくば今後も仲間と共に活動を続け、湿原の豊かな再生を見届けたいものです。













