前日は石鎚山でUDONを食べられなかった私たちは、教わった「鞭打ちUDON」を食べに行くことに。
足のない私たちは地図を見て、琴電 西条駅から凡そ2km程度と目安を付け、いざ出発
西条駅では地元の高校生の一団と一緒に下車、彼らは駅員に「ちわっす!」と挨拶をする。
高校生らしい高校生なんて、東京辺りではついぞお目にかかることなんて出来ない。
駅の写真を撮る振りをして、彼らを写す。
駅からはUDON屋の方向へ直線で当たりを付け、路地から暗渠、暗渠からあぜ道へと最短距離を歩く。
途中、Pに「駅はどっち?」と訊くと
「あっち」と答えた、その手の指す方向は駅とは90度程も違う栗林公園方向を指し示した。
身体能力に「方向感覚」という「四文字熟語」を持たないPの面目躍如である。
やがて見覚えのある「ニトリ」の脇を通り抜け、裏庭の一角をかすめて畑に出ると、目指すスポーツジムの看板と、その影にひっそりと建っているUDON屋の裏に出た。

ドンピシャリの位置関係で登場である。
方向感覚は私がPに自慢できる唯一最大の武器である。
10時40分すぎ店内へ
4割程度の入り、すかさず「注文はこちらからお聞きしますから・・・」と先制パ〜ンチ!
3〜4人の列の後尾に並ぶ。
注文を済ませ、品物を待っていると、その筋と思われる3人組が入ってきた。
四国では最初で最後の「未知との遭遇」であった。
テーブルに私達のドンブリを置き、天ぷらを取りにケースへ行くと、3人組の兄貴と一人の若い衆が真剣に品物を選んでいる。
対向車に道を譲る様にスペースを空けて待っていると、脇をスーっとPが進み、兄貴に向かって
「これ、ごぼう天ですか?」 (背中が緊張する)
一瞬の4〜5倍の間、Pを見つめた兄貴は
「そうだと思いますよ」と、丁寧語で答え、トングまで手渡してくれたとか・・・(その瞬間は見ていない)
テーブルに着き、鞭打ちUDONと格闘をする頃には待ちの列は店外にまで延びていた。
夢中で食べる事、しばし・・・ふと、顔を上げると、前の席に座っている3人組の6人席に勇気ある若者が座ろうと、、、、、して、、、、しばし、、3人組を見つめて、、、下がりかけた腰を伸ばし混んでいる席の方に向かってしまった。(でも、そのほうがUDONを味わえるはずだ、、、賢明な選択である)
と、兄貴が若い衆の一人にUDONのお替りを指示、立ち上がりかけた若い衆は、伸びた列と、出された命令を実行する時間との葛藤で躊躇すること、しばし・・・
顔を右に回し、左に振り返りしながら決断ができない。
と、兄貴が駄目出しの指差で「行け!!」と無言の再命令
意を決した若い衆は、決然と立ち上がって厨房の若者に追加の注文。
厨房の若者は元気良く承って、若い衆は安堵のため息・・・
でも、列に並んでいる面々からクレームは?、文句は??、騒ぎになるか???、血の雨が降るか????・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙の数十秒
何事も起こらず、店内はまた元の騒音に包まれていった。
やがて、食べ終わった3人組は「ご馳走さん!」と厨房の若者に声を掛け支払いを、、、、
その金額2千数百円、常連さんの客のようであった。
腹が満たされた私たちは、ニトリで山用の道具を探してから、次のカレーUDONの店に向かうべく来た道を戻る。
Pに先ほどの話をすると、
「そうだと思った、でもいい人じゃん、丁寧語で話してくれたし、トングまで手渡してくれたよ・・」
だそうで・・・ある。
途中、Pに「駅はどっち?」と訊いてみた
「こっち・・・」と来たときと同じ方向を指し示した事は言うまでも無い。
ちなみにカレーUDON屋は水曜定休であった。













