*ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
養老弐年(718年)、盆地を渡る風の音に、諸国を行脚してこの盆地の東の地、勝沼に足を踏み入れた僧行基は、ふと足を止めた。
丸石神のその隣の石碑に、柏尾とある。日川渓谷がキラキラと陽の中でさざめいている。「この地の風は不思議な香りがするな」と行基はそうつぶやいた。
しばらくしてこの渓谷の大岩の上に静座して修行する行基の姿があった。
満願の日、対岸の大岩の上に、右手に葡萄、左手に宝印を持った薬師如来が夢のように現れた。感動した行基はその姿を木に刻み、大善寺に安置した。(今の重要文化財であり国宝大善寺の始まりである)。
その後、行基は法薬であるといわれている葡萄の栽培法をこの地の人々に教えた。こうして勝沼の葡萄は以後、現在までの長きに渡ってこの地を甘くかぐわしい匂いの里としたのである。
夢から1200年。甲州勝沼伝説の葡萄物語。
大善寺の辺りを通ると、首都圏の方々が甲州高尾山或いは、山梨百名山:棚横手山を目指して登られています。そして、その眼下には「葡萄畑」が広がっています。。。
















