・冬の甲斐駒ヶ岳。
*雪原に真っすぐ続いた獣の足跡。軽くてスピード感のある痕跡から小さな生き物の姿が浮かぶ。近くの森の中に消えた足跡の主は、おそらく今年の干支であるネズミの仲間である。
冬の里山は生き物たちと出会う格好のフィールドだ。葉が落ちた森は鳥や獣の姿が良く見える。収穫後の畑や雪が降った白銀の原野には小さな足跡もくっきり残る。身も引き締まる中、静かな生命感が伝わってくる。
そんな小動物の世界に異変が訪れている。山梨県レッドデータブックには、絶滅のおそれのある野生生物として、ほ乳類26種が挙がる。気候変動や中山間地の農林業衰退など生息環境の悪化が影響しているのだろうか。
ヤマネを含んだネズミの仲間も6種が「危惧」あるいは「注意」の項目に分類されている。
干支の主は大ピンチなのである。
















