*森林限界と森林の変還。
・御庭から大沢崩れまで歩こうとする。スバルラインの終点である新五合目の手前3kmほどのところに、御庭への入口がある。そこから標高差にして100mほど上がると、御中道に出る。そのあたりが御庭である。
御庭付近では、真っ黒な火山礫が表面をおおい、そこにカラマツの幼樹が生育し始めている。風の強い凸部では植物が乏しく、辛うじてカラマツの芽生えやイタドリなどが見られる。火山礫は数百年前、この付近での噴火によって放出されたもので、その下にはガサガサした溶岩がある。この新しい噴火の痕跡は、斜面下方に向って2列に渡って生じており、摺鉢状の小火山口や割れ目をいくつも見ることができる。
このときの噴火で、溶岩が地表を流れたところでは、一足先にカラマツが育ち始め、強風によって、極端な偏形樹となっている。
火山活動の影響は、御庭をはずれると見られなくなり、大沢崩れに向う御中道沿いでは、シラビソを主とする亜高山帯の針葉樹林の黒い森が現れる。森は沢筋で上部からもたらせたスコリア流によって中断されるが、それ以外のところではほぼ連続している。
*続く。
















