*均整がとれ、崇高で美しい山・富士山。しかし、そこには夥しい数の寄生火山があり、麓には青木ヶ原の黒い森が広がって、風穴、氷穴や溶岩洞窟が口をあけている。
また山麓の大きな泉からは、澄んだ水が湧き出して、私達を驚かせる。
南東斜面では宝永火口が口を開き、その周辺には高山植物の育つ砂礫地が広がっている。
このように富士山には、端正な姿からは想像もつかない、ダイナミックで荒々しい自然がある。山頂を目指すだけではなく、富士山の自然自体についてもっと関心を持ち、その素晴らしさを理解したいものである。
*日本一大きな山。
富士山は言うまでも無く日本一高い山であるが、実は体積でも断トツの一位を誇る巨大な火山でもある。
東北などの多くの火山は堆積岩からなる山脈の高まりの上に乗ったもので、溶岩そのものの厚さはせいぜい数百mにすぎない。
しかし富士山は4000mに近い山全体が火山岩でできている。これは富士山が、北米・ユーラシア・フィリピン海の3つのプレートが会合する特異点に位置し、マグマの上昇しやすい地質の弱点にあたっていることに原因があると考えられている。
*続く。
















