研究員の説明を受ける
広い演習林を640のプロットに仕切るライン
林内の落ち葉を集める装置
開会挨拶にもあったように、愛知県はかつて全国第3位の禿山県であったと言う。愛知演習林は、その禿山の植生を回復し、洪水等の被害を食い止めるための実験・実習地として、1922年(大正11年)に設置されたもので、当時はほとんど禿山だったものが現在ではほぼ全域で緑が回復している。
演習林内の北谷,南谷の2つの小流域内の1haを、長期にわたって生態系を調査するために640のプロットに仕切り、プロットごとに直径5cm以上のすべての樹木の種類と、その胸高面積が測定している他,葉や種子の落下状況や地面を徘徊する昆虫,鳥類の棲息状況の調査などが行われている。
林内の気象環境は、温暖化により都市部の気温が上昇しているにもかかわらず気温の低下が認められ、植生の回復が気温の低減に大きく寄与していることが明らかになってきている。
また、洪水により流出する土砂量の測定も行われ、植生の回復と共に流出する土砂量が激減していることが明らかになる等,大きな研究成果をあげている。
コナラに寄生したカシナガキクイムシの痕跡。♀がナラ菌を運んで樹内に侵入するとナラ菌が酵母をつくり、孵化した幼虫がこれを食べて成長する。病害虫は駆除せず変化を見守る。















