プロフィール

  • ID: 1187
  • ハンドルネーム: 木偶野呂馬
  • 性別: 男
  • 年齢: 64
  • 住所: 長野県 松本市
  • 所属クラブ:
  • 登録日: 2007年06月22日
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アーカイブをご覧いただけます。12 December 2007

禿山を克服する・・・東大・愛知演習林の見学


 研究員の説明を受ける

 広い演習林を640のプロットに仕切るライン

 林内の落ち葉を集める装置

 開会挨拶にもあったように、愛知県はかつて全国第3位の禿山県であったと言う。愛知演習林は、その禿山の植生を回復し、洪水等の被害を食い止めるための実験・実習地として、1922年(大正11年)に設置されたもので、当時はほとんど禿山だったものが現在ではほぼ全域で緑が回復している。
 演習林内の北谷,南谷の2つの小流域内の1haを、長期にわたって生態系を調査するために640のプロットに仕切り、プロットごとに直径5cm以上のすべての樹木の種類と、その胸高面積が測定している他,葉や種子の落下状況や地面を徘徊する昆虫,鳥類の棲息状況の調査などが行われている。
 林内の気象環境は、温暖化により都市部の気温が上昇しているにもかかわらず気温の低下が認められ、植生の回復が気温の低減に大きく寄与していることが明らかになってきている。
 また、洪水により流出する土砂量の測定も行われ、植生の回復と共に流出する土砂量が激減していることが明らかになる等,大きな研究成果をあげている。


 コナラに寄生したカシナガキクイムシの痕跡。♀がナラ菌を運んで樹内に侵入するとナラ菌が酵母をつくり、孵化した幼虫がこれを食べて成長する。病害虫は駆除せず変化を見守る。
2007年12月12日 by 木偶野呂馬 | General | コメントを書く | No Trackbacks |

白坂量水堰〜東大・愛知演習林の見学


 ジュウガツザクラ/白坂量水堰

 10日は現地見学会,午前9時に瀬戸市赤津にある東京大学赤津演習林に集合。ここでスライドを使った演習林での研究活動の説明を聞いた後,9:30より林内を歩いて見学する。
 演習林の宿舎に入ると、まず県道と宿舎をつなぐ道の間にある写真のような堰が目につく。これは白坂量水堰と言い、この堰より上部の山の斜面,88.6haに降った雨の流量をすべて測ることができる施設である。
 写真の堰の中央には縦に細長い切れ込みがあり、上のプールに溜められた水がこの切れ込みから流れ落ちるようになっている。切れ込みの下端と、オーバーフローして流れ落ちる水面の高さの差を0.1mmの精度で観測し、これを5分おきに記録するようになっている。林内には、対象面積(規模)の異なる量水堰がさらに2ヶ所設けられている。


 Vカット(地表面の水量を測る)/地下の水量を測る 

 写真は白坂堰(88.6ha)の中のさらに狭い小流域(上流)の流水量を観測している堰の排水面。小流域になるに従って水量が少なくなるので、流すカット面がV字型になる。右は地下を流れる水量を測る装置なのでさらに細くなっている。
 
 それぞれの水位の測定は過去80年間,一度の中断もなく行われ、この間の流水量が克明に記録されている。
2007年12月12日 by 木偶野呂馬 | General | コメントを書く | No Trackbacks |